最近読んだ本

尹静慕『母・従軍慰安婦 ーかあさんは「朝鮮ピー」と呼ばれた』神戸学生青年センター、1992年

 
これは社会問題に題材をとった作品を多数発表している女性作家による、小説だ。
従軍慰安婦問題をテーマにした小説で、朴裕河先生の『帝国の慰安婦』を裏書するような光景が描かれる。
慰安婦を管理する業者の存在や、慰安婦を許せない朝鮮人男性の意識など。
彼女達の壮絶な体験に呆然とする。
また、金英達先生による解説と参考文献リストも良い。
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 鮮于煇 他『日韓理解への道』。

近世までの東アジア史のことや、渡来人の話など、学校で習ってきてから忘れていたことを思い出した。勉強しよう、うん。

日韓理解への道―座談会 (中公文庫)

日韓理解への道―座談会 (中公文庫)

 

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 藤森節子『少女たちの植民地』

満州」の南に「関東州」があったことを忘れていたのだ。

少女たちの植民地: 関東州の記憶から (平凡社ライブラリー)

少女たちの植民地: 関東州の記憶から (平凡社ライブラリー)

 

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その他。

趙 廷来『太白山脈ホーム社、1999

塚本 勲『朝鮮語を考える』白帝社、2001

塚本 勲『日本語と朝鮮語の起源』白帝社、2006

平和と民主主義をすすめる左京懇談会/編『京都・左京の十五年戦争かもがわ出版、1995

仲尾 宏『京都の渡来文化』淡交社、1990

スベトラーナ・アレクシエービッチ『チェルノブイリの祈り』岩波書店、1998

『兵庫のなかの朝鮮』編集委員会/編著『兵庫のなかの朝鮮』明石書店、2001

山岡耕春『南海トラフ地震岩波新書、2016

池内敏『竹島ーもうひとつの日韓関係史』中公新書、2016

金時鐘『朝鮮と日本に生きるー済州島から猪飼野へ』岩波新書、2015

金重明『物語 朝鮮王朝の滅亡」岩波新書、2013