読書メモ

イザベラ・バード朝鮮紀行講談社学術文庫、1998年

日清戦争の前後に朝鮮(ソウルから満州まで)を旅したイザベラ・バードの旅行記。

朝鮮の風俗だけでなく政治、国際情勢についても深い洞察力で記述されている。

序にはこう書かれている。

朝鮮についていくらかでもご存じのすべての人々にとって、現在朝鮮が国として存続するには、大なり小なり保護状態におかれることが絶対的に必要であるのは明白であろう。日本の武力によってもたらされた名目上の独立も朝鮮には使いこなせぬ特典で、絶望的に腐敗しきった行政という重荷に朝鮮はあえぎつづけている。

朝鮮に腐敗がなかったら、自力の近代化が成功していたら、と思わざるをえない。

 

イザベラ・バードの日本奥地紀行も読んでみよう。 

朝鮮紀行〜英国婦人の見た李朝末期 (講談社学術文庫)

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