最近読んだ本

 

 

樺太を訪れた歌人たち

樺太を訪れた歌人たち

 

 樺太を訪れた歌人の短歌と、樺太在住の歌人の短歌。そして著者のサハリン旅行記。

 

死に魅入られた人びと―ソ連崩壊と自殺者の記録

死に魅入られた人びと―ソ連崩壊と自殺者の記録

 

 ソ連崩壊後に自殺者が増えたという。ソ連時代を生きた旧世代と共産主義を罵倒する新世代と。お互いを理解できない。これは戦後の日本にもあてはまらないだろうか。

 

 「権力者を守って国民を縛るようなものは憲法なんかではありません。」

「変革を叫ぶリーダーは他人の言う事を聞かず独裁に走りやすい」

「誰かに決めてもらう前に自分で決めておかなければなりません。どうしてかと言えば、国家というものが我々国民のものだからです。だから、大事にしなければいけないし、ちゃんと考えなければいけないのです。」

 

 

解説にもある通りアイヌ時代から戦中までの八雲サーガといった趣の小説。
歴史を知らなければと思う。

 

族譜・李朝残影 (岩波現代文庫)

族譜・李朝残影 (岩波現代文庫)

 

創氏改名を強制する現場を舞台にした『族譜』と三一独立運動の影をひく『李朝残影』と。所詮日本人は闖入者だったのだと思い知らされる。

 

永訣の朝 (河出文庫)

永訣の朝 (河出文庫)

 

 昭和20年8月20日早朝、ソ連軍が迫る中、樺太・真岡郵便局に勤務する9人の若い女性電話交換手が自決した事件のルポ。9人全員が自決したと思われているが、郵便局の2階にいた電話交換手は12人いて、1階には電信係がいた。若い女性ばかりの2階で近付くソ連軍に怯え、護身用に持っていた(あるいは持たされた)毒で自殺したのだと言う。生き残った職員は電信係含め11人。そして当日出勤せず保身に走った元局長との対比。

 

ジニのパズル

ジニのパズル

 

 学校に対する違和感、同級生に対する違和感、国家に対する違和感。

朝鮮国籍で小学校から朝鮮学校に通って、日本人の血は混じってなくて、というストーリーに乗っていないとなじめないと、私は感じている。

 

 1957年に発行されたものを1988年に復刻した書籍。

地図には定山渓鉄道も学芸大学も製麻会社もある。

大通公園の写真には建設中のテレビ塔と、その麓のバスセンターが写っている。現在のようなバスセンターの建物はない。

市立図書館は時計台の内部にある。

当時の詳細な地図が見たい。

札幌郊外の名物はタマネギである。札幌黄とよばれ、内地のタマネギと収穫期が異り、秋口にとり入れる。戦前にはフィリッピン満州、シベリヤなどへ大量に輸出された。

 

戦災をまぬがれたにも拘らず札幌は深刻な住宅難だ。農地は急速に宅地に変って行く。地下も五年前の十倍近くになった。

 

札幌駅には北大の寮歌を奏でるオルゴールがあったり、地下にはデパートニュース劇場までそろっている。

 

札幌が北海道の商業をリードするようになったのも戦時中の統制によって、小樽にあった問屋が官庁のある札幌へ移ってきたためである。

 

トウキビ屋の現れる頃ツブ焼(貝)の屋台も裏通りに並ぶ。毛ガニのゆでたのは殆ど年中売っている。

 

円山の動物園は11月から4月迄は休園する。

 

札幌市民の生計費は東京よりも多くかかる。その主な原因は冬仕度があるためだが、物価も東京を上廻っている。

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