読書メモ

つまり、「宗教とは、”幸福”というものを求める人間が生み出した、”幸福にまつわる模索”」なのである。

 

つまり、”宗教”とは、”まだ登場しないあるものの前段階”であるようなものなのだ。つまり、「自分の頭でものが考えられない人間の前段階とは、神様や教祖様という絶対者からの指示待ち状態ーすなわち”宗教”である」と。

 

織田信長以来、日本人は宗教をこわがっていない。少なくとも、日本の現実政治の支配者達は、宗教というものをこわがっていない。ということは、超越的なものを信じていない現実主義者だということである。

橋本治『宗教なんかこわくない!」