最近読んだ本
最近は仕事が忙しく、なかなか本が読めなかった。読む気力もなかった。
ようやく読む意欲が出て来たので。
鄭晢仁『当事者が書いた強制連行 北海道・闇に消えた十一人』彩流社、1999年
本間九介『朝鮮雑記 日本人が見た1894年の李氏朝鮮』祥伝社、2016年
岡和田晃、マーク・ウィンチェスター編『アイヌ民族否定論に抗する』河出書房新社、2015年
尹健次『「在日」の精神史1 渡日・解放・分断の記憶』岩波書店、2015年
植木哲也『植民学の記憶ーアイヌ差別と学問の責任ー』緑風出版、2015年
『北海道の歴史散歩』山川出版社、2006年
今回は北海道と朝鮮をテーマに。
まだまだ読まなければならない本がたくさんある。
大学での異文化接触
大学進学はかなりの異文化接触だと思う。
とくに東京とか関西の、大規模で色々な地方から進学する人が多いところで一人暮らしすると。
地元の常識や実家の常識が通じなかったり、逆に相手の常識に驚いたりする。
最近読んだ本
作家金達寿先生の、終戦までの自伝。
日本に来てからの苦労のこと、見聞きしたこと、文学を志したこと、など。小説も『日本の中の朝鮮文化』も読もう。
印象に残ったところは以下のとおり。
・鎌倉駅にいた時に、駅の拡声器から太平洋戦争勃発を知らせる大本営発表が流れた。しかし乗客の様子はいつも通り、「人々はそれぞれの頭のなかではなにを考えているのかわからなかったが、みな平気で、いつもと変わりなく歩いて行っている。 」
10年も前から続いていた戦争に人々は馴れてしまっていた。
・関釜連絡船。朝鮮からの渡航には警察が発行した渡航証明書が要り、朝鮮へ帰るには一時帰鮮証明書が要る。乗船時には特高が見張っている。
1944年に朝鮮から乗った時には釜山港に強制徴用者達の列が。
いつか下関〜釜山間のフェリーに乗らねばなるまい。
高句麗・百済・新羅・伽耶からの渡来人は日本の基層になっている。そういう視点で神社やお寺を訪ねたくなった。
竹島問題によせて
「独島は我が領土」という歌がある。Wikipediaによると1982年に韓国で発売された。原題は「독도는 우리땅」。
この曲、フラッシュモブがある。나라사랑 독도아리랑 플래시몹 안무영상 - YouTube
歌詞付きはこちら。아쿵다쿵이와 함께하는 율동동요 시즌2 - 독도는 우리 땅 - YouTube
日本語訳の歌詞はこちら。75日目 - ノレ番Morris.8090
竹島問題について最近読んでとても勉強になったのは池内先生の新書。
instagramを見ていると案外韓国人が竹島に訪れているということを知り、色々調べた結果この曲を見つけたというところ。
写真と動画を見て思ったのは、まるでワールドカップで自国を応援するような盛り上がりだなということ。
普通の今時の若者が笑顔で無邪気に독도는 우리땅と歌っている。
簡単に同調できて盛り上がれてエネルギーのはけ口になるのではないだろうか。
それは日本の韓国中国嫌いと同質ではないか。
彼らはセウォル号事件を批判するだろうか。
彼らはオリンピック誘致にまつわる黒い動きを批判するだろうか。
番外編。JR島根駅を出るといきなりこれです。