読書メモ

エレーナ・サヴェーリエヴァ『日本領樺太・千島からソ連サハリン州へ』小山内道子訳、成文社

 

タイトル通りの、日本領からソ連領への移行という内容。

占領したソ連側からの視点で書かれていてやはり今まで読んできた日本の視点からの文章とは違う。

占領するということはこういうことか、占領されるというとはこういうことなのか。

 

沖縄戦唯一の地上戦ではなく、8月15日が終戦でもない。樺太と千島の地上戦が知られていない。ソ連が侵攻してきたこと。

読書メモ

金賛汀『異邦人は君ヶ代丸に乗って』岩波新書 読了。

猪飼野朝鮮人が住むようになったのは通説では、平野川の改修工事に携わった人達が始めだとあるけれど、その人達は工事現場が移ると飯場も移ったので違うと。

むしろ職工が住むようになったからだというのが書かれている。

猪飼野済州島出身者が多いけれど、日本内で、本土出身者から済州島出身者への差別があったという。三河島済州島出身者が多い。

日本に出稼ぎにきた原因は、日本の近代的漁業によって零細漁民が大打撃を受けたこと。済州島の有力な産業であった綿花栽培と手紡家内工業は、日本の近代的な大規模紡績工業による安価な綿布の流入によって打撃を受けたこと。

そして猪飼野の職工が作った雑貨は中国へ輸出されていく。

 

戦前の北海道の銀行(メモ)

1878年11月 北海道最初の銀行が函館で設立。1897年に百十三銀行に改称。

1891年 屯田銀行(札幌)

1893年 日本銀行、札幌・函館・根室・小樽に出張所。

1894年 余市銀行

1899年10月 北陸銀行(当時十二銀行)北海道の初めての支店、小樽支店開店。

1900年2月 北海道拓殖銀行設立。(1899年北海道拓殖銀行法制定)

1917年 北海道無尽(現北洋銀行

 

モダン都市札幌の可能性

道庁、時計台、北海道拓殖銀行北海道新聞社、北一条グランドホテル、札幌中央郵便局…。

路面電車が走る札幌中心部はモダンな建築物が立ち並ぶ都市だったのではないだろうか?

今ではビルが立ち並ぶ無機質な(それが今の札幌の風景を形作っているのだけど)街並みの少し昔を想像してみるととても面白い。

2016.8.15 光復71周年

8月15日解放記念日。光復節

韓服を着る女性たちは何を思うのか。

 

韓服。太極旗。木槿

 

国のために力をつくしたご先祖様に感謝申し上げます。

愛しています。私たちの国。大韓民国

忙しく生きている今日の日、我が国「大韓民国」という名前がどんなにまぶしい意味を持っているか忘れて生きていくのは簡単です。しかし今日のような日には一度でも心奥深く、私たちがどれだけ美しい国に生きているのか、どれだけ誇らしい大韓民国国民なのか、こんな良い日が来るまでどんなに長く血が流れ続けたか、繰り返し考えても良いと思います。愛しています。私たちの国。ありがとうございます。今日の我が国をくださったご先祖様たち。誇りに思います。大韓民国大韓民国国民として恥ずかしくないよう常に努力して、感謝して生きていきます。

太極旗の掲揚を忘れないでくださいね。

光を取り戻した嬉しい日、光復節です。国を取り戻すため力をつくした多くの殉国烈士のご先祖様に感謝し、記憶し、忘れません。

 

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日本はどうだろう。お国のためにと(嘘でも)死んでいったご先祖様達に感謝しているだろうか、恥ずかしくないように生きているだろうか、死を無駄にしていないだろうか。