最近読んだ本
松田道雄『明治大正京都追憶』岩波書店同時代ライブラリー240、1995
ー『育児の百科』を書いた小児科医の先生は、京都育ちだった。
子供時代のエピソードを書いた本である。
かつて熊野神社前にあった書店、西川誠光堂のことも書かれている。
松田道雄『京の町かどから』筑摩書房、1968
ーこちらの方が読み物として面白い。
1960年代という時代がよく現れている。戦前の息苦しさも。
西陣病院の発祥のことも書かれている。
山口覚『出郷者たちの都市空間ーパーソナル・ネットワークと同郷者集団』ミネルヴァ書房、2008
ー尼崎市、宝塚市の出郷者について書かれている。鹿児島、高知、沖縄出身者。
ー意外に絵がリアル。でホラー。
ー太平洋戦争下、朝鮮人慰安婦がうまれた背景には何があったのか。
著者はそれは「帝国」が産み出したものだという。
太平洋戦争下の日本に限らず、韓国もアメリカも同じことをしている。
女性を慰安のために必要とするのは、戦時だけでなく日常でも同じだ。
労働の疲れを癒す家庭という構図において。
韓洪九『倒れゆく韓国』朝日新聞出版、2010
ー民主主義に逆行する現在の韓国を描く。必読。最近の日本もそうではないか?
鄭雲鉉『ソウルに刻まれた日本』桐書房、1999